しゅでん日記!―本線― 第7話「大川大河の1日!」 【7月の日曜日】

「Zzz...Zzz...Zzz...」
おはようございます、この物語の主人公の大川大河です。
時計の針は10時を指していますが、僕はまだ寝ています。
休日はいつもこんな感じです。なにも予定が無い日ならお昼近くまで寝ています。
今日も予定は無いですが、今回のお話は僕にスポットライトが当たっているということなので、
もう間もなく起きます。ですが、寝起きは良くない方なので、少しの間お待ちください。
あ、今の間に前置きしておきますが、先程も触れたように今回のお話は僕にスポットライトを
当てているそうで、僕の1日に密着した内容になっているそうなんです。
なので、その点を理解したうえでご覧いただければと思います。

「ふわぁ〜〜。」
さてさて、僕は起きました。
あくびをすることにより酸素が脳まで届き活性化されるとは特に考えていませんが、
僕は大きなあくびをしました。それはもうただただ眠いからです。
でもここで2度寝をしたら一日の活動時間が4分の1日だけになりかねないのでここは耐えます。
耐えてはいますが、布団から抜け出せません。いえ、暑いので掛け布団はもう掛けていませんが、
この布団と言う場所から移動できません、これはまさにアリ地獄と言った感じです。
あ、でも、抜け出せないのは自分の意志の弱さなので根本的に考えれば違いますね。
そんなことを考えながら徐々に僕の脳は活性化していきます。
そして、今日一日で一番と思われる力を振り絞り、僕は布団から抜け出すことに成功しました。

布団から抜け出した僕がまず最初にやることは、普通に洗面所に行き普通に顔を洗い普通に歯を
磨きます。
何の変哲もないただの日常なので、普通なのは当たり前です。
さっぱりした僕が次にやることは、朝ごはんの支度です。あ、いやもう11時になろうとしている
ところなので、朝昼兼用ブランチです。
そう言えば、よく薬で1日2回で長く効く風邪薬で朝夕食後ってあるけど、朝ごはん食べてから
夕ごはんまでの時間って人それぞれだと思うんだよね。
例えば、僕が今から食べようとしているのを朝ごはんだとして、夕ごはんを夜7時だとすると、間隔は
およそ8時間ということになります。
そして、紗耶香が実際そうみたいだけど、春休み中に朝の駅のバイトに行くときは朝ごはんは6時頃に
食べているみたいで、
夕ごはんはバイト終わってからの夜10時ごろらしいです。これだと間隔はおよそ16時間です。
なんと、倍の時間も変わっちゃうんです。果たして、朝夕2回なんていうアバウトな表示で
いいんでしょうか?
って、僕は一体誰に質問を投げかけてるんだろう。そんなことより支度支度。
ちなみに、両親が居ないのは二人とも共働きだからです。普段は土休日は休みなのですが、
今日だけは出勤しなくては
行けないそうです。さらにちなみにですが、会社は電気ポットとか魔法瓶を作っている会社で、
だからなのか僕の名前は大河なのです。

さて、作り終えました、これが今日の僕のブランチです。
まぁ、作り終えたと言っても電子レンジで温めたレトルトご飯の上に、電子レンジで温めた
レトルトカレーをかけただけなんですけどね。
いやぁ、電子レンジさまさまです。レトルト食品さまさまです。技術革新への感謝の意をこめて僕は
手を合わせました。
「いただきます。」
やっぱり、暑い時こそ辛いカレーですね。冷房がかかっていて涼しいわけではあるんですがね。
ここで突然ですが、カレーについての雑学を皆さんに教えたいと思います。
皆さんがカレーと呼んでいるこの料理、アレンジが加わっているものの元をたどればインド料理なのは
ご存じのはずです。
ですがなんと、インドにはカレーと言う料理は無いんです。それどころか、元々インドにはカレーと言う
言葉すらなかったんです。
ではなぜカレーと呼ばれたのか。一説によると、インドの宗主国であったイギリスが、インドの煮込み
料理を全部ひっくるめてカレーとして
世界に伝えたかららしいです。
この様に元々カレーというものが無かったインドですが、今ではインド人以外向けのインド料理店では
様々な煮込み料理について
○○カレーとして表記しています。
皆さん、どうでしたか?wikiから採りたてほやほやの雑学は?

さて、ブランチを食べ終え、食器を片づけた僕が次にやることとは一体なんでしょうか?
実は何もないんです。掃除は名前を聞いただけで踊りたくなるようなロボット掃除機がやっているし、
洗濯は母親が朝セットしてすでに洗い終えましたが、乾燥機能が付いているものの温風乾燥では
無いため未だに乾燥中です。
今までの経験からして恐らく両親が帰って来てからも乾燥していることでしょう。
何もすることが無くなった僕は街へと繰り出します。特になんの目的もないですが、
とにかく外へ行きます。家の中に籠っているだけじゃつまらないので。

紗耶香みたいに没頭できる趣味があれば休日も有効に時間活用できると思いますが、僕には
特定の趣味が無いんです。
いやでも、特徴が無いのが特徴みたいに、もしかしたら趣味が無いのが趣味とも言えるかも
しれないので、僕は趣味を持っていることに
なるのかもしれないです。
さて、僕がなんとなくたどり着いたお店は、105円均一の100円ショップです。今後一時的に108円均一となり、より一層面倒ですね。
100円ショップと言えば、安さが魅力のお店で実際に僕もよく買っているんですが、
やっぱり100円ショップの物で事足りる場合と、そうじゃない場合がありますよね。
僕が個人的に100円ショップで買って正解だったと思うのは地味ですが延長コードと電源タップです。
僕の部屋にはコンセントが一つしか
無いので重宝しますし、100円で何ら問題は見当たりませんでした。
逆に100円ショップで失敗したと言うのがボールペンです。運良く当たりの商品なら割と長持ち
するんですが、ダメな商品が当たると使い始めは良いものの、翌日にはインクが出なくなりました。
この事を証明するかのように、ボールペンを買うためにレジへ行くと、店員が使っているボールペンは
100円ショップで売っていないものでした。

おみくじのように運試しを兼ねて100円のボールペンを買った僕は、あることを思い出しとある場所へと
向かいました。
それは地元のスーパーです。今日は特売日です。親に頼まれていたものを買うためです。
何を買うのかと言うと、卵です。なんと1パック98円です、100円ショップより安いです。おひとり様1パック
限りと書いてあるので、僕は卵1パックだけを手にレジへと向かいました。
レジで並んでいる間にふと思ったんですが、その人が二重人格だった場合、その人が買える個数は
一つなんでしょうか?
それとも2つなんでしょうか?
そもそも、お一人様と言うのを何を基準に定めているのでしょうか。
個体数なのでしょうか、人格数なのでしょうか。
まぁ、普通に考えて個体数ですね。そもそも人格は元は同じ一人の人間なんですから。
では、もし人格が入れ替わった場合はどうなんでしょう?個体数に変化はないものの、その人格は
全く別人のもの。
果たしてこの場合はいくつ買えるんでしょうか?一つ?二つ?
でも、僕にはこんな考えをしたところでなんの意味もありません。二重人格でも無いし、
ふうせんかずらが現れたわけでもないです。
それにそもそも、卵は1パックしか必要が無いので。
ちなみに、ここの店員が使っているボールペンは僕が今日買ったのと同じものでした。

スーパーを出て時計を確認してみると、既に17時を過ぎていました。
どうやら100円ショップに無駄に居過ぎていたみたいです。これは商品が多い上に随時商品が入れ
替わる100円ショップの魔力です。
時が早く流れることは人にとって良いことなんでしょうか?悪いことなんでしょうか?
そんなの十人十色、いえ、二択なので十人二色ですが、もう少しお店を見たかったので僕にとっては
悪いことです。
毎回行く前に100円ショップで無駄にしないように意識=魔よけを行いますが、お店の中に入った途端、
どうやら効果を失ってしまうみたいです。
でも、本当に必要なものだけを買うあたりは、少しばかり魔よけが効果を発揮しているのかも
しれません。

さて、僕は帰宅しました。乾燥機はまだ稼働中です。ロボット掃除機は同じところを行ったり来たり
しています。そして親もまだ居ません。
これはいつものことです。親が帰宅するのは大体いつも深夜なので、平日はなかなか僕が起きて
いるときに会えません。
とりあえずまず僕はお風呂に入ってきます。数十分お待ちください。

お待たせしました。もう夜7時なので夕ごはんを急いで作ります。
作ると言っても、水を注いで5分間電子レンジで温めるだけのカップ麺なんですけどね。
いやぁ、電子レンジさまさまです。カップ麺さまさまです。技術革新への感謝の意をこめて僕は手を
合わせました。
「いただきます。」
ちなみに、カレーうどんです。結局朝夕カレーです。
ここで再び突然ですが、雑学を皆さんに教えたいと思います。今回はカレーうどんです。
カレーうどんはカレー南蛮うどんと呼ばれたりしています。この南蛮というものをあげると、
鴨南蛮なんかも有名ですね。
では、この南蛮とは一体どういう意味なんでしょうか?
実は、ここで言う南蛮とは、ネギのことを指しているのです。一説によると、室町時代から江戸時代に
かけて日本とポルトガルやスペインの
イベリア半島諸国が日本と南蛮貿易を始めた際、その貿易によって日本に入ってきた人やものに
ついて南蛮と呼ぶようになったんです。
そこから来た人も南蛮人と呼ばれました。その南蛮人がネギを食べていたそうで、その流れで、ネギの
ことも南蛮と呼ばれるようになったみたいです。
ちなみに、ここで言う南蛮には唐辛子の意味も入っているそうです。
皆さん、どうでしたか?wikiから採りたてほやほやの雑学は?

食事を終えたところで、夏休みなので宿題をやっちゃいます。31日に慌ててやるのは嫌なので。
と、思っていても、せいぜい最初の1、2日くらいやったところで終了間際まで宿題をやらなくなるのが
僕にとっても通例です。
でも、少しでも進んでいれば後々楽なので、とにかくやる気があるうちに少しでも多くやっておきます。
集中しますので、しばらくお待ちください。

「ふわぁ〜〜。」
さてさて、あくびが出ました。これはもう寝ろという合図です。1時間ほどやり、そこそこ進んだので僕は
脳の命令に正直に従い
寝ようとします。時間は21時になろうとしているところです。バイトが無い日にここまで起きているのは
久々なので、かなり眠いです。
このことを友達に話したら、“大河だけにネコ科だからよく寝るんだね”と言われました。
ネコ科ということは否定しましたが、よく寝ることについては否定しませんでした。眠いものは眠い
わけですし。
眠気とはある程度まで戦えても、時間が経てばやがては負けます。耐久勝負でこの上ないほど強い
ボスです。
こんなのがもしRPGのラスボスだったら恐らく人類は勝てないでしょう。
特にこれと言って何もやることがあるわけでもないので、もう寝ます。僕は寝ます。
おやすみなさい……。

第11話へ続く

←作品選択へ戻る